生徒のみなさん
新年あけましておめでとうございます。
新年のご挨拶とともに、スクール生のみなさんが普段学んでいるクラシックバレエ、私が最も影響を受けた先生方のうち2名について少しお伝えしようと思います。
『みなさんが学んでいるバレエ』のはじまりは、1950年代〜英国ロイヤル・バレエ団創設期にバレエマスターを務めたノルウェー人 Erling Sunde氏が、米国サンディエゴに移住したことがきっかけです。Larryはサンディエゴ出身で運命的にSunde氏から直接クラシックバレエの基を深く学ぶ機会を得ました。
もう一人私に大きな影響を与えたEdra Toth女史は、ハンガリーから難民として米国に移住し、米国ボストンバレエ団の創設期を支えました。当時のヨーロッパはまだまだ世界大戦の影響が色濃く大変な状況でしたので、たくさんのヨーロッパ系移民がアメリカに移住し、60年代70年代のアメリカの黄金期をともに創っていきます。
さて、現在日本で学んでいるみなさんにとって、人生のどの程度の割合をバレエが占めることになるかまだわかりませんが、ふと振り返ったときに、スクール生として学ぶことができて運が良かったと思えるような時間を過ごせればいいなと思っています。
2022年、舞台芸術、アート、そしてみなさんにとって良い年になりますように。
今年もよろしくお願いします。
Daishin Murooka
Artistic Director 芸術監督
Larry’s School of Ballet ラリーズスクールオブバレエ