バレエと言えば、誰しも華奢で細い人が踊っているものだと思い浮かべると思います。
子供たちがバレエを習っていると体型を気にするのは自然なことです。成長期の子供が無理なダイエットをしてしまうととても危険です。今回は子供の体重管理についてお話しします。
1. 子供のダイエットが危険な理由
①身長が伸びない
思春期、成長期に無理なダイエットをすると必要な栄養が取れず、身長が伸びなくなってしまいます。一時的に体重は減るかもしれませんがこの時期に身長が伸びないとこれ以降は伸びることはないでしょう。
そもそも身長が低いと困るわけは、
・海外のバレエ団に入れない
・役が限られる
・パドドゥ出来ない
ほとんどのバレエ団で身長の規定があります。身長が満たなければと応募すら出来ません。
②栄養不足になり怪我や病気になる
思春期、成長期における極端な食事制限は月経が来なくなったり、骨密度の低下など、身体の発育、発達に大きく影響します。そして、それは大きな怪我へと繋がります。
その他にもレッスンに集中することが出来なくなります。バレエのレッスンでは注意されたことをすぐに直さなくてはいけません。集中出来ないとレッスンする意味がありません。
2. バレエダンサーの理想の体型
バレエをするうえで体型は重要になりますが痩せすぎでは美しく踊ることが出来ません。
ローザンヌ国際バレエコンクールでは「Helth Policy 」で年齢別にBMIの最低ラインの基準を設けています。ただ痩せていれば良いのではなく、健康的な体型でなくてはなりません。
BMI…身長と体重から算出される肥満度を表す指数のこと。
体重kg ÷ (身長m×身長m) =BMI
バレエダンサーの平均は18.7と言われています。
3. バレエ体型になるために出来ること
まずは、正しくレッスンすること。正しい身体の使い方をしていないと余計な所に筋肉が付いてしまいます。正しい身体の使い方でレッスンすることがバレエ体型に近づけます。
そして、親が出来ることは食事管理と体長管理、精神的サポートです。
バレエでは体型が重要視されますが、性格や内面的な部分も大切です。向上心や努力すること、何よりバレエが好きと言う気持ちが大切です。