YGP(Youth America Grand Prix)に出場するダンサーたちは、日々の練習量だけでなく、「朝の過ごし方」にも強いこだわりを持っています。
朝は、心と身体をリセットし、踊るための身体を“起動”させるゴールデンタイム。
この記事では、実際にYGP出場経験のある生徒たちが取り入れている「朝練ルーティン」を紹介します。
🌞 なぜ朝練が大切なのか
朝は筋肉や関節がまだ硬く、血流も十分に回っていません。
その状態で急に激しいレッスンを始めると、ケガのリスクが高まります。
また、脳もまだ完全に目覚めていないため、バランス感覚や集中力も不安定です。
朝練の目的は、
- 
筋肉を温めてケガを防ぐ 
- 
体幹を整えて軸を安定させる 
- 
呼吸を整えて集中力を高める 
- 
1日の踊りをスムーズにスタートできるようにする 
この4つを意識することが、YGPレベルの練習に欠かせません。
🩰 YGP出場者の朝練メニュー(30分~60分)
① 【5分】軽いストレッチと呼吸で目覚める
朝起きたら、いきなり動かず、まずは深呼吸と全身ストレッチから。
- 
深呼吸を3回 
- 
肩回し・首回し 
- 
背伸びストレッチ 
- 
背骨をゆっくりひねるツイスト 
💡 ポイント:
体温を少し上げることを意識します。
「ゆっくり起きる」ことで、筋肉を安全に起動させることができます。
② 【10分】フロアバー・体幹トレーニング
フロアバーは、朝練の定番メニュー。
体の軸を感じながら、床で骨盤と背骨の位置を整えます。
おすすめメニュー例:
- 
仰向けでドゥミ・ポワント~フル・ポワント(足首の可動域UP) 
- 
サイドレッグリフト(お尻・内腿を刺激) 
- 
プランク30秒 × 2セット(体幹安定) 
- 
ピラティス・ブリッジ(骨盤の位置を調整) 
💡 先生のコメント:
「朝に“軸の確認”をしておくと、レッスン中のバランス感覚が驚くほど安定します。」
③ 【10分】バーレッスンの基礎を確認
スタジオに行けない日でも、自宅でできる軽いバーを行いましょう。
例:
- 
プリエ(足裏と脚全体を目覚めさせる) 
- 
タンデュ(脚の方向とターンアウトの確認) 
- 
ロン・ドゥ・ジャンブ(股関節の動きを滑らかに) 
音楽をかけながら、ゆっくり動くのがおすすめです。
スピードよりも、「正しいポジションを感じる」ことを意識しましょう。
④ 【10分】ポアント準備(上級者向け)
YGP出場者の中には、朝練で軽くポアントワークを取り入れている人もいます。
内容例:
- 
バーでポアント・ルルヴェ 
- 
エシャッペやシェネの足慣らし 
- 
小さなバランス練習 
💡 注意:
ポアントを履く前に必ずストレッチと足裏ウォームアップを行いましょう。
⑤ 【5分】イメージトレーニング&メンタル調整
朝練の最後には、鏡の前で「理想の自分」をイメージ。
- 
YGP本番で堂々と踊る姿を思い描く 
- 
自分にポジティブな言葉をかける 
- 
短く呼吸を整え、感謝と集中を確認 
💬 先生のコメント:
「朝の5分の“心の準備”が、本番の強さを決めます。
ダンサーの身体は心で動くのです。」
🕒 朝練スケジュール例(60分ver)
| 時間 | 内容 | 目的 | 
|---|---|---|
| 0〜5分 | 深呼吸・全身ストレッチ | 筋肉をほぐし目覚める | 
| 5〜15分 | フロアバー | 体幹と骨盤を整える | 
| 15〜25分 | 軽いバー | バレエの基本を確認 | 
| 25〜35分 | ポアント準備(任意) | 足を慣らす | 
| 35〜40分 | 呼吸・瞑想 | 心を落ち着ける | 
| 40〜60分 | 身支度・食事 | 体を整えてレッスンへ | 
🍎 朝食との組み合わせも大切
朝練後は、エネルギー補給も忘れずに。
- 
バナナ+ヨーグルト(軽くて消化がよい) 
- 
全粒パン+卵+フルーツ(バランスが良い) 
- 
水分補給(白湯やスポーツドリンクなど) 
空腹のままだと低血糖で集中できず、疲れやすくなってしまいます。
🌟 まとめ
YGP出場者が実践している朝練は、特別なことではなく、
毎朝“少しずつ自分を整える”習慣の積み重ねです。
1日のスタートを丁寧に迎えることが、
結果的に「最高の本番」につながります。
「朝の15分が、未来のあなたを変える」
今日からあなたも、YGPダンサーの朝を始めてみませんか?
-1-120x120.png)