バレエ初心者のための“正しい立ち方”入門

バレエの上達には、「立ち方」がすべての土台となります。
特に初心者の方にとって、「何となく真っすぐ立つ」ことと「正しく立つ」ことの違いは、見た目以上に大きな差を生み出します。

今回は、バレエの正しい立ち方とは何か、基本のポジションである5番ポジションのコツ、そして自宅でもできる姿勢改善エクササイズをご紹介します。


■ なぜ「立ち方」がそんなに大切なの?

バレエでは、すべての動きが「正しい立ち方」から始まります。

  • 軸がぶれない

  • 美しい姿勢を保てる

  • 足や背中のラインが整う

  • 動きに無駄がなくなる

  • 怪我を防ぎやすくなる

つまり、立ち方が美しい人は、動きも美しいのです。


■ バレエの基本姿勢とは?

バレエの基本的な立ち方を以下にまとめます:

  1. 頭は真上に引っ張られるイメージ
     → あごは軽く引き、首を長く。

  2. 肩はリラックスして下げる
     → 上半身の力みはNG!

  3. 肋骨は開かず、お腹を引き締める
     → インナーマッスルを使って体幹を安定させる。

  4. 骨盤はまっすぐ
     → 反り腰・猫背に注意。

  5. 膝は伸ばし、脚の内ももを意識
     → 脚全体で立つ感覚を。

  6. 足裏は均等に体重を乗せる
     → 親指・小指・かかとの3点でバランスを取る。

この「見えない努力」が、美しさにつながっていきます。


■ 5番ポジションを極めるコツ

5番ポジションは、両足のかかととつま先が完全に重なるように交差させるポジションです。
最初は無理に足を開かず、「ターンアウト(外旋)」を正しく使って徐々に整えていきましょう。

◎ コツ①:内ももをしっかり使う

5番ポジションは見た目よりも「内側の筋肉」を使います。
膝やつま先の方向だけで無理に開くと、膝を痛める原因に。内もも・お尻の筋肉を使って足を外に開くのがポイントです。


◎ コツ②:かかととつま先を意識

片方のかかとと、反対のつま先がしっかり重なるように意識しましょう。
この「正しい交差」がラインの美しさに直結します。


◎ コツ③:軸を中心に引き上げる

立っているときも動いているときも、身体の中心を引き上げる感覚を忘れずに。
それが、軽やかでしなやかな印象を生み出します。


■ 自宅でできる!立ち方を整えるトレーニング

🧘‍♀️ 1. 壁立ちチェック

壁に背をつけて、かかと・お尻・背中・頭をつけて立ってみましょう。
これが「ニュートラルな正しい姿勢」。その感覚を覚えておくとレッスンでも役立ちます。


💪 2. 椅子を使った内ももトレ

  • 椅子に座って、膝の間にクッションやボールを挟む

  • つぶすように力を入れ、5秒キープ×10セット

→ 内ももの意識が高まります!


🩰 3. バレエの立ち方ポジション練習

  • 1番〜5番ポジションを鏡の前でチェックしながら練習

  • 「股関節からターンアウト」を意識して、膝やつま先の方向を確認


■ よくある間違いとその改善ポイント

 

よくある間違い 改善ポイント
足だけで無理に開こうとする 股関節から外に開く感覚を持つ
反り腰になる お腹を引き締め、骨盤を立てる
肩が力んで上がっている 首を長く、肩は下にリラックス
足裏に力が入っていない 3点(親指・小指・かかと)で支える意識

まとめ|正しい立ち方がバレエの美しさを作る

バレエの美しい動きは、すべて「正しい立ち方」から始まります。
最初は鏡を見ながら、ゆっくり確認していくことが大切です。

毎日の小さな積み重ねが、やがて大きな変化に繋がっていきます。
初心者の方も、焦らず、楽しみながら「立ち方」マスターを目指しましょう!


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